医療法人の再生に追い風

先週末から週明けに掛けて、いくつかセミナーに参加してきました。
それぞれ分野の異なるセミナーでしたが、私としてはこれまでやってきたこと、考えてきたことを掘り起こす良い機会になりました。

その中でも

「認定経営革新等支援機関による経営改善計画策定支援事業の対象に医療法人も追加」

が大変嬉しい発見でした
私としてはタイムリーというか、セミナーに参加していなければ完全にスルーしてしまっていた可能性があります。
経営革新等支援機関は独立してすぐに登録しましたが、基本的に医療法人は対象外(認定支援機関等向けマニュアル・FAQにしっかり明記されていた)とされていて、一般の事業会社の再生はメインのクライアントとして考えていなかったため、
創業補助金申請かものづくり補助金ぐらいの関与かなと思っていました。
月曜日に参加した以下のセミナーも、ものづくり補助金のノウハウを学ぶことが主な目的でありました。

経営革新等支援機関推進協議会主催
会計事務所だからできるものづくり補助金の取り組み方とは!?

対象外だったことをすっかり忘れて、「医療法人ってこの経営革新等支援機関の対象外だったっけ?」と改めてマニュアルを確認したところ、なんとつい最近の平成27年2月5日改訂版では従業員300人以下の医療法人も制度の対象になっていました。これで経営の苦しくなった医療法人にも、認定支援機関の実施する経営改善計画策定支援やその後のモニタリング費用の3分の2(上限200万円)が補助される道が開かれました。これから小規模の病院を経営する医療法人は厳しい経営環境にさらされ、金融支援が必要となるところが増えてくるでしょう。この制度を使って、医療法人が地域で存続していくお手伝いができればと思っています。当事務所では財務面だけではなく、業務の改善も対応できる経験豊富なコンサルティング会社と連携していますので、経営が厳しくなった医療法人にトータルなサポートを実施していきます。

平成27年2月5日改訂版「認定支援機関等向けマニュアル・FAQ」

freeeさんからクーポンをいただきました

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freeeさんから導入促進ツールとしてクーポンを16枚いただきました。
アカウント作成から3ヶ月間無料になるというものです。
これをきっかけにfreeeを始めてみたいとお考えの個人事業主、法人経営者の方がいらっしゃったらお気軽にご連絡下さい。

http://www.freee.co.jp/

新年明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

当事務所は本日より通常の営業を開始しております。

本当は年始のご挨拶以外はゆっくりとスタートしたかったのですが、年末までにやってしまおうと思っていた研修資料の作成と事務所パンフレットの作成が終わっていないので、部活の始まった長男に合わせペースアップします。これでは子供に宿題は年末までにやっておけなどといえませんね。事務所パンフレットはやっと表紙ができたところです。手書きでのデザインはだいたい済んだのですが、いざPCに向かうと、以外と思った通りのイメージを出すことができずなかなか前に進みません。

年明け早々、プリンタの不調やiPhone5sの通話不良など業務を支えるインフラにトラブルが発生するなど波乱の幕開けの2015年ですが、
本格的にクラウドを存分に駆使した会計を推進していこうと思います。
当事務所自体の案件管理、経費管理、会計は全てクラウドサービスを利用しているのは年末のブログに書いたとおりです。
これらのサービスは相互連携を志向しており、また日を追うごとに機能が向上しています。

当事務所でもクラウドサービスを使いながら業務を進めており、そこそこノウハウが蓄積されてきたことやそれぞれのクラウドサービスを開発している会社の方々からお話を聞かせていただき、今後ともどんどん便利で身近なものになるなと感じました。会計士・税理士である私は従来の記帳代行で付加価値を出すのではなく、クライアントのビジネス・業務に合ったこれらのサービスを組み合わせ、記帳の手間自体を極限まで減らす方法を考え導入することに価値を付加したいと思います。

自分自身を踏まえて、クラウドによる会計は以下のような方々にフィットするのではないかと思っています。

・独立開業した専門職(医師、看護師、弁護士などの士業)で経理処理をするよりももっと時間当たり付加価値が高いまたはそんな時間がない方々
・数字はタイムリーに見たい(月一回しかも翌月半ば以降になってから会計事務所に聞かないと分からないなんて嫌だ)方々

そろそろ確定申告の時期になりますが、こうしたご相談は随時受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

税理士証票交付式に行ってきました

今週の水曜日の午後は税理士証票交付式でした。
東京税理士会では12月は60名以上の税理士登録があったとのこと。
税理士業務を行うに当たっての留意事項の説明などもあり、勉強になりました。
なかでも印象的だったのが、税理士という職能の立ち位置についての説明と、禁止事項としていわゆる「名義貸し」について。

税理士という職能
私の場合は公認会計士の資格による税理士登録でしたので、税理士も会計分野における税務の専門家と捉えていましたが、基本的なスタンスとしては法律分野における税法の専門家が正しい理解のようです。税理士の独占業務である「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」は法律事務としての位置づけであり、税理士資格がなくても可能な付随業務である「記帳代行」「財務書類の作成」は会計分野としての位置づけということになります。

名義貸し
税務書類の作成を無資格の第三者に行わせ税理士本人は何もせずハンコだけ押すのが名義貸しですが、確信犯的にそれを行う税理士は論外として、「かつての受験仲間で片方が先に合格し税理士資格を取得、もう一方は記帳代行などの仕事を受注しつつ最後の税務書類の作成についてもこれを手がけ、すでに合格した受験仲間に名義貸しを依頼するケース」や「それなりの所帯となった税理士事務所の所長が急逝するなど業務ができなくなったとき、旧知の税理士にこれを依頼するケース(番頭的な無資格者が実務遂行可能)」といった義理人情にもとづく名義貸しの問題が結構あるようです。

いずれも有資格者が業務に当たることを旨としている当事務所には関係ないようですが、今後注意したいと思います。

税理士証票とともに立派なモノをいただきました。
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税理士登録が完了しました

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12月16日に税理士登録が完了したとの連絡が来ました。来週24日に認証式だそうです。
これで独立開業してやっていくためのライセンスが全て揃いました。

それぞれの資格が必要な業務を以下に整理してみました。
・公認会計士:会計監査
・税理士:税務相談、税務書類作成、税務代理
・経営革新等支援機関:政府系金融機関などの優遇金利制度適用や返済条件変更時の経営計画策定の支援など
実際には上記以外の業務でも付加価値を出すことになると思われますが、その場合でもこれらの業務が取っ掛かりになるので、いろいろな入り口が揃い、ようやくここからが本当のスタートになります。

第4回業務会議

先週の木曜日にある地方都市で病院職員向けの研修講師を務めてきました。
1月には公認会計士協会の研修会で病院経営について講義をすることが決まっています。前者が病院の実務に携わっている方々に財務会計を教えるものであるのに対して、後者は財務会計のプロに対して病院経営を教えるものであります。何を伝えるのかを明確にしなければなりません。資料作りが12月の大きな仕事になりそうです。

12月はそれと同時並行的に様々な方とお会いすることを主要な活動としています。11月は現場にかかりきりでこの活動がほとんどできていませんでしたので、年内は2ヶ月分がんばりたいところです。こちらからもお声がけをどんどんしていきますが、忘年会含めてお声がけいただけると嬉しいです。

また、独立に当たり必要であった税理士資格の登録が今月中(予定では日付が変わった今日)完了することから、新しい名刺や事務所パンフレットの作成も行っています。
名刺は来週にはできあがる予定で、事務所パンフレットも早めに作成したいと思っています。

リンク

この投稿はコワーキングアドベントカレンダーに参加しています。
私の今年のトピックはなんといっても、これまで15年間勤務していた法人を退職して独立開業したこと!!
今後はフリーな立場でフレキシブルにコワーキングというものに貢献できると思っています。

独立後のバックオフィス業務を円滑に進めるツールについては、このコワーキングの人的ネットワークで教えてもらったサービスで成り立っています。
今回はコワーキングの利用者として、スペースなどのハード面ではなく、こうしたネットワークでやり取りされる情報がコワーキングの付加価値だということを伝えたいと思います。

当たり前の話ですが、独立するとビジネスで派生的に出てくる様々な間接業務をこなさなければなりません。
もちろん人を雇ったり専門家に丸投げしてしまうこともできますが、当然それなりのコストがかかります。
私自身も会計・税務といった分野で事業主の手に余る部分を引き受けることを生業としているわけですが、私は単に作業請負というより、そこから生まれる情報、今後の予測といったところで付加価値を提供していきたいと思っています。

したがって、入力作業のような機械的作業は極力機械にしてもらうというのが基本的な考えです。
これから私が使っている業務システムについて書いてみます。ポイントは徹底的にクラウドサービスを使っているということ。そしてこれらのほとんどがコワーキングで知り合った人たちがSNSで書いていたサービス、直に話を聞いて良さそうだと思ったサービスです。

1.見積・請求管理(board
案件を登録することで、見積書、発注書、納品書、請求書、そして送付状までワンストップで作成することができる優れモノサービス。
受託系、コンサル系の業種に向いています。案件ごとに見積→受注→納品→請求の各ステータス管理ができ、それぞれの書類がワンタッチで出力できます。私は送付状添付や窓付封筒対応が気に入っています。
現在私が使っているプランは月額980円のPersonalプラン。今後事務所が大きくなっても複数で使えるプランもあり拡張性があります。

2.経費管理(Streamed
使用頻度はこれが一番多いかも。
このサービスは大きく分けて、領収書などの証憑から起票する一般経費登録と経路を入力する交通費登録の2つの機能があります。
一般経費登録はスマートフォンで証憑を撮影するのとScansnapでスキャンするモードがありますが、私は1週間分ぐらいをまとめてスキャンしています。
交通費は日付や経路を入力すると経費データとして登録されます。法人に勤務しているときは半月に一回交通費の精算をしていたのですが、どんな経路だったか思い出すのが結構大変で、これだと電車に乗っている間に登録できて便利です(最近、金額検索の都度ブラウザが立ち上がってしまい、ちょっと使い勝手が悪くなってしまいました。今後の改善を期待します。)

そしてこのサービスの最大の利点は、次に述べる会計システムとの連携です。メジャーなクラウド会計システムと弥生会計に対応したCSVファイルを生成してくれます。
この機能のおかげで経費計上はものすごい短時間で終わります(自分の場合で5分ぐらいかな)。
現在使っているプランはプロプラン・ライト(基本料金300円、1枚30円)、うちの場合はだいたい毎月1000円ぐらいですね。

3.会計(freee
ここは私の専門分野。これまでスモールビジネスとクラウド会計の相性の良さを表明してきましたが、引き続き一押しです。
最近はクラウド会計もメジャーなWebサービスになってきたので、boardやStreamedといったサービスもたいていは会計システムとの連携が意識された設計になって、どんどん利便性が高まっています。
その中でもfreeeは業界シェア1位ということで連携率は高いです。
http://news.mynavi.jp/news/2014/12/11/110/

領収書のスキャン機能は実装されましたが、精度・仕訳エントリとまではいかず、まだまだ2のStreamedにはお世話になる感じです。

4.スケジュール管理(Cu-hacker
これは売上や経費とは関連しませんが、クライアントや同業者とのアポイント調整って結構な時間を取られているような気がします。
法人時代はOutlookの予定表を公開してしまって、周りの人には「いつが空いてますか?」の問いかけメールはやめてもらっていましたが、独立したらそれもなし。さてどうしたものかと思っていたところへのこのサービスです。早速飛びつきましたよ。

ここまでのサービスで月間3,000円弱。作業に取られていたであろう時間、人を雇う人件費からすると十分安上がりではないでしょうか。

第3回業務会議

10月中旬から1ヶ月余り通い続けた現場も今週でおしまい。
12月上旬に講師を仰せつかった研修資料を11月いっぱいぐらいで作成しようと思っていました。
が!!研修をアレンジしていただいている会社の方と打ち合わせしたところ、資料のドラフトは25日(火)までということになり、約1週間前倒しになってしまいました。
スピードアップして作成しなくてはなりません。今週末が勝負ですね。

それ以外の動きとしては、先週「経営革新等支援機関」に当事務所が認定されました。

経営革新等支援機関ができることは、経営計画の策定を支援することで、1.融資の際の利率優遇、2.経営再建のための金融支援を受けやすくする、3.そのための費用の助成があるのですが、中には期限切れとなっている制度もあるようで、キチンと整理しておこうと思います。

第2回管理会議

昨日は月に二回と決めた管理会議。
月の前半を振り返り、経費の発生状況や資金繰りの状態を確認して、月後半の方針を決めています。

今月は月初からある現場にかかりきりだったのであまり経費を使うことはありませんでした。
コストが少なくて済むのはいいことなのだけど、次のお仕事につながる活動もまた滞っているとも言えます。
特に交際費。人との繋がりでお仕事をいただくことが多い業態なので、ちゃんとコストをかけて交流を図ることは重要業務です。

月後半はここをしっかりやろうと思います。

本当にある事務所視察

先月の20日ごろに税理士登録申請をしてきました。
次のステップは11月初旬にある、税理士会支部の面接です。
よく面接に先立ち事務所の様子を視察に来るといわれていて、東京は人数も多いからそこまではしないだろうとタカをくくっていました。

そうしたら、昨日一本の電話が。
「高さんですか?私、税理士の〇〇ですが、この度開業税理士として申請されたということで、事務所の様子を拝見したいのですが。例えば今日の夕方はどうですか?」
いきなりの電話で少々面喰いました。

机があるかとか他のスペースと分離されているかとか、要するに実質的な業務を行いうる環境が整備されているかというのが視察の趣旨の様。
事務所(といっても自宅の一室)を見に来られる税理士の方は、平日はお忙しいらしく、この連休中にどうしても済ませてしまいたいとのこと。
ここで四の五の言って登録が来月になってしまうのは避けたかったので、何とか時間を作って対応しました。

実際は部屋を簡単に見て終わりでしたので、たぶん大丈夫だと思います。
明後日は面接です。税理士法に目を通してから臨むようにします。