独立開業」カテゴリーアーカイブ

開業5周年

本日2019年10月1日で高敏晴会計事務所を開業して5年が経ちました。

情報の整理のためクライアントに通し番号を付けているのですが、5年経って99ありました。この数字はクライアントのみなさんが当事務所を支えていただいたことで成り立った数字であります。この場を借りて深く御礼申し上げます。

最初の5年はまずは業界内で生き残るチャレンジでした。次のチャレンジは以下の3つにしようと思います。

  1. 既存クライアントへのサービス充実
  2. 事務所業務の効率化
  3. 新たな業務への関与

1はクライアントから日頃寄せられるご質問・ご相談の中から一般化できるものをFAQのような形でこのブログに投稿していこうと思います。当事務所のクライアントを前提とした内容にします。

2は様々な事務所オペレーションの機械化を促進します。細かいアクションを見直してみると自動化できそうな余地があるのでこれを進めていきます。

3はこれまでの業務経験を組み合わせて、

  • クラウド会計ソフトfreeeを使ってIPO企業の計算書類や有価証券報告書作成までを含めた決算作業の効率化・省力化
  • 医療法人のM&Aや再生などにおける事業計画の策定とその後のモニタリングサポート

といったことを手掛けてみたいと考えています。

みなさま、今後とも高敏晴会計事務所をどうぞよろしくお願いします。

今日は独立記念日(5回目)

台風24号に伴う暴風雨で昨晩は余りよく眠ることができませんでした。
朝起きるといろいろな被害状況がテレビで放送されていて、一刻も早い回復を祈るばかりです。

さて、10月1日は私の独立記念日、当事務所の開設記念日です。
今年で5年目を迎えることができました。

毎年同じ日にブログを書いていますが、いつも同じような内容ですが、やりたいことを1つずつ実行し、少しずつかくありたいという姿に近づいているように思います。
今回は、これまで4年間の振り返りと、かなりクリアに見通せるようになった来年の計画を考察してみたいと思います。

売上推移

トータルの売上は毎年順調に増加しています。
独立当初は会計コンサルティングやDDといったスポット業務が多く、かつ最初は同業のお手伝い案件になりがちでした。これだと毎月の売上が安定せず、タイムチャージでの売上になりますのでどうしても金額は限られます。私としてはなるべく安定的な収入を積み上げたかったので税務顧問に注力しつつ、監査役の役員報酬をこれに上乗せできればと考えていました。

こうしてみるとちょうどよいバランスになってきているように見えますが、一方でDD(財務デューデリジェンス)などのFAS業務、事業承継・相続税といった業務はほとんど扱うことができていません。1人で全てをカバーするのは難しいですから、この分野は信頼できる専門家と連携してクライアントのニーズに応えられるようにしておきたいところです。

売上シェアの推移

こちらはクライアント別の総売上高に対するシェアを毎年上位10件ずつ取ったものです。

独立当初はどうしても特定のクライアントに売上を依存するかたちになってしまいますが、これはなるべく早期に解決(他の売上を増やすことで相対的にシェアを低下させる)したいと考えていました。理想としては全てのクライアントのシェアは5%程度にしたいところですが、現実としてはトップのシェアが20%未満とし、そのクライアントの仕事を失っても赤字にならない程度の総売上を確保しておく方向性かと思います。その目標は来年にようやく達成することができそうです。

次の1年は、売上の増加余地を作るために、徹底的に業務の効率化を図りたいと考えています。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

【お知らせ】株式会社メディカルネット監査役候補者内定について

この度株式会社メディカルネット(東証マザーズ)監査役候補者に内定いたしました。
正式には8月の株主総会の承認をもって監査役に就任することになります。

これで監査役を務める株式会社は5社目。上場企業では初めてとなります。

未上場企業であっても株主の利益ため取締役の職務執行を監督するのは変わりありませんが、上場企業ではその株主が不特定多数に及ぶのでより一層、他の監査役と協力して努めて参りたいと思います。

<会社のプレスリリース>
監査役の異動に関するお知らせ

<日経新聞人事欄>
人事、メディカルネット

生活リズムの見直し

ここ1年、息子の部活の試合観戦に行くときには、なるべく走って行くようにしています。
ダイエットの目的でもないしフルマラソンに挑戦するためでもありません。せっかく応援に行くのだから選手と同じぐらいの時間(90分)頑張ってみようかなという気持ちです。90分だとだいたい15キロぐらい走ることになりますが、自宅近くの会場だと5キロぐらいですし遠いと20キロぐらいです。それ以上はまだ無理です。

おかげでずいぶん体は軽くなりました。体重は量っていないから分かりません。走る前後でカーボローディングと称して沢山食べますのできっとそんなに体重は減っていないのでしょう。それでも最初は5キロ走るだけでもしんどかったのが5キロはするっと走れるようになりました。継続は力なりということを実感できたことが大きな収穫です。

しかしこの酷暑。無理して走っている場合でもないと思い始めました。ただせっかく習慣になったランニング。おかげで体調も良いのでなるべく辞めたくありません。そこで暑くならず、日中の行動に支障のない早朝に走ることにしました。

元々朝は強いので5時には起きるようにしました。
そして近所をランニング。でも毎日はしません。気が向いたらです。
走り終わってシャワーを浴びてもまだ6時前です。
そこから前日のメールの返信をまとめてやります。一応緊急のものがないか、どんな内容のメールが来ているかはチェックしますが夜は返信はしないようにしました。
メールが終わって朝食を摂って7時ぐらい。

これだけ活動すれば完全にカラダのスイッチが入ってますから、すぐに活動開始可能です。
とても良いリズムになっています。

これからまた繁忙期

←移転のお祝いをありがとうございました!!

新しい事務所に移転して1ヶ月が経ちました。
確定申告の最中という無謀なタイミングでしたが、なんとか税務の繁忙期は乗り越え、後回しにしていた諸々を片付けています。

後回しにしていた諸々

  1. 公認会計士協会・東京税理士会への事務所移転手続と会社の本店移転登記
  2. 独立するときに監査法人の同僚の方々からプレゼントされたネスプレッソマシンのセット(空気抜きが上手くいかずサポートセンターに問い合わせながら)
  3. セキュリティソフトのアカウント追加
  4. 家賃や水道光熱費の口座振替手続(これまで使っていたネットバンクでは不可のため銀行口座の開設から必要でした)

でもすぐに繁忙期

これでようやく事務所として巡航速度に入れそうですが、すぐに会計士の繁忙期に突入です。
こちらは事務所ではなくクライアントへ出向いての仕事になるので、事務所での作業は現場仕事が終わってからの夜か土日にやらなくてはならないでしょう。

4月5月は疲れも溜まり体調を崩しやすいので、気をつけながら頑張ります。

事務所移転:Day2

この日設置したのは

  • デスクチェア
  • 雑誌書棚

の2点

デスクチェアは長時間使うものなのでこだわりたいところ。
アーロンチェアっていう選択肢もあったけれども、180度水平にリクライニングができ、仮眠も可能なこのゲーミングチェアに決定(ゲームはやらないように気をつけます)。

これで最低限のデスクワークができるようになった。

次は雑誌用書棚。雑誌は普通の本棚に入れてしまうとなかなか読まなくなってしまうので、最新号が見えるこういう形のものに。まだ少しさびしいのでとりあえず世田谷ライフと小田急線時刻表を足してみました。

上に乗っているのは、3年前に前職を辞める際にいただいたNespressoマシン。
ようやく使える日がやってきました。

事務所移転:Day1

この日搬入、設置したのは

  • デスク
  • 手許キャビネ
  • Wifiルーター
  • スマートスピーカー

まずはデスクの組立て。これがないとスマホや財布ですら床以外に置き場がない。
仕事をするときは書類やら参照する書籍やらを同時に机に展開するので、L字型の机を選択。本当はコの字型でもいいくらい。

続いてデスク用のチェアーを設置するはずがなかなか来ない。問い合わせたところちょっとそこまで買い物に出ている間にすれ違ったらしい。何度もスケジュール変更してもらっているので大変申し訳ない。

次はルーター。こちらは電源を入れて接続するだけなので簡単。

その後キャビネを組立て、スマートスピーカーをセット。BoseとかGooglehomeとか色々あったがこれを選択。Google assistantが内蔵されているところが決定のポイント。ビデオ会議時のマイク&スピーカーにも使いたいし、GASを使って音声入力の会計処理にもチャレンジしたい。

https://www.sony.jp/smart-speaker/

事務所移転のお知らせ

2018年2月27日より事務所を以下の住所に移転しました。
移転といってもようやく自宅から新たに事務所を借りたので、開業して3年以上経ってようやく事務所を開設しましたという感じ。

1年以上前から事務所を借りることは課題にしてきたのだけれど、なかなか踏ん切りがつかず、昨年も税務顧問報酬が事務所の家賃程度増加したらと決意しつつもその後もだらだらと現状を続けていたところ、メンバーだったコワーキングスペースのPAX Coworkingが3月で閉鎖されることを年末に聞いて、いよいよ尻に火が付いたというわけ。

ご覧のようにほとんど片付いておらず、徐々に事務所らしくしていく予定ですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

<事務所住所>

〒155-0032
東京都世田谷区代沢5-32-5 シェルボ下北沢304

今日は独立記念日(満3年が経ちました)

独立開業して3年が経ちました。
あっという間の3年です。

3年間なんとかやってこられたことを思い出しながら感慨に耽ろうと思っていたのですが、なんと昨日突然高熱を発してしまい、それどころではなくなりました・・・。一晩寝込んでPCの前には座れるようになったのでこの記事を書いています。

一昨年も去年もこの日に記事を書いていますが、ちょっとずつ進化していることもあればそうでないこともあります。関与しているベンチャー企業の経営者からすれば、完全停止のレベルかもしれません。ただ私としてはこれぐらいのペースでちょうどよいのではないかと思っています。

一昨年の記事:「今日は独立記念日」

昨年の記事:「今日は独立記念日(3年目突入)」

業務の方は、少しずつではありますが「医療・介護×ベンチャー」の会計事務所になりつつあり、医療系・ベンチャー系の割合が増えてきています。

昨年からの課題である事務所を借りるかどうか、スタッフを雇うかどうかについてですが、事務所を借りる前に在宅で仕事をしてくれるスタッフを雇用しています。今のところ順調に機能していて大変助かっております。もっと振れる仕事を取って来なければというのが新たな課題になりました。

事務所については、いろいろと熟慮を重ねた結果、「当事務所のイメージを表現できる事務所」をポイントとして、焦らず選んで行きたいと思っています。

独立開業して思ったこと

 

 

 

 

早いものでこの9月で独立開業してから満3年が経とうとしています。
大きく分けると公認会計士としての仕事(ベンチャー企業の監査役も会計士がきっかけ)と税理士としての仕事があり、それぞれ独立前後での印象が異なるので、これを機会にまとめてみようと思います。これから独立を考えている方はご参考にして下さい。

公認会計士:当初想定していなかった仕事多数

公認会計士としてできる業務は思っているよりも多岐にわたります。自分で勝手にできる業務の範囲を狭めずにいた方がよいでしょう。

監査業務

上場企業の監査は大手監査法人でないと採算が厳しくなっていくのではないか

一方ベンチャー企業は大手監査法人は消極対応で今後もその傾向は強くなるのではないか

IPOに特化したそこそこの規模の監査法人ができることが業界にとって必要

いずれにしても個人で上場企業の監査に手を出そうとは思わないし、監査法人を立ち上げるつもりもない

医療法人・社会福祉法人を始めとして監査の職域は広がっており、個人であっても監査業務を引き受けるチャンスは十分ある(私も医療法人監査を受注しましたが、もうあと2,3法人で手一杯でしょう)

財務DD

規模の大小限らずいつもどこかで会計士を探している業務。

元請けになるには継続して紹介or発注してくれる金融機関やM&A意欲が旺盛な企業とコネクションを構築する必要があるが、逆にそうしたファームは常に会計士不足なので下請け仕事にありつくにはそれほど困らない。

ただしいつ業務が発生するか読めないし、打診があっても業務に着手するタイミングが流動的

独立当初はスケジュールが埋まっていないので、スケジュール調整しやすいし、多少日程がずれても機会損失は少ないが、ある程度事務所が軌道に乗ってくると、突然の打診に応えることは難しい。

決算支援

M&Aによるグループ急拡大、IFRS導入など企業の既存のリソースでは対応できなくなってきて、監査に耐えられなくなる(または一時的に経理部がもの凄いブラック化しながら対応)している企業は意外に多い。

財務DDと異なり、ルーチンの成果物が必要なので、継続業務になりやすい。

季節的な業務で専門性の高い要素も多い(連結、税効果、開示など)ため、中堅規模の上場企業はもっとフリーランスの会計士を活用すればよいのにと、自身の営業も含めてポジショントークしてみる。

監査役

ベンチャー企業では監査法人との対応などキチンと株主の利益を代弁するニーズは高い。

特に上場が近いベンチャーでは常勤監査役のニーズが高いが独立開業の会計士は就任困難。

当然であるが法人の役員として会社法上の責任がある。決して名前だけといったノリで引き受けてはいけない。

税理士:ほぼ想定通りだがイノベーションの余地は沢山ある

 税務顧問という優れたビジネスモデル(基本継続業務、細かい業務内容はともかく広く一般に認知されている)を先達が構築してくれたおかげで営業はしやすい

びっくりするぐらいIT化が進んでいない事務所もある

過当競争、ITにより将来無くなる仕事の代表格だが、サービスデリバリーや税務顧問のバリューを紐解いていくと、上場企業の監査などよりずっと収益化しやすいのではないかと思っている

会計の専門家というよりは税という法律の専門家と理解した方がいろいろとしっくりくる。公認会計士の多くが持つ経済合理性という感覚を持ち込みすぎると手痛い失敗をするリスクがある(特に消費税、相続税)。