サッカー業界が面白くなりそう

今日一番ワクワクしたニュースは、Jリーグが動画配信サービスを手がけるパフォームと10年間で2,100億円の放映権契約を締結したこと。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kamiyamasaaki/20160720-00060182/

ポイントは、中継制作費はJリーグが負担しつつも動画権利もJリーグが保有すること。
これにより、Jリーグはパフォーム以外に例えば地上波テレビ局に対して動画を販売することができる。
そうして得た収入の多くはJクラブにも分配金として行き渡るため、各チームは様々な強化策が可能となる。
単純計算で年間210億円となるが、これはJ1・18クラブのチーム人件費の8割弱に相当する。
J1の全チームがほぼ同じ水準の選手をもう1チーム分雇えてしまうぐらいの金額規模である。

一方のパフォーム側もただJリーグの試合を放映するだけとは思えず、様々な工夫を凝らしたコンテンツに仕上げてくる可能性は高い。すでに協業契約を締結しているNTTとのコラボで特定の選手だけを追いかけた動画も配信されるという。尖った動画が配信されることは、純粋にコンテンツとして面白いし、小中高のサッカー育成年代の選手にとっても非常に勉強になる教材が身近になる。

これらのプラス材料が広告収入や周辺業界の新たな需要を生むことによって、「サッカーで飯を食っていく」可能性が高まることは、とても楽しみなことだ。

今月の月次決算

今日から7月、早いもので2016年も半分が終わってしまいました。
先日初めてお目にかかった方から、「facebookやブログ拝見しました。情報発信されていますね。」と言っていただきました。5月まではサボり気味だったので、ちゃんと発信しないとと反省しております。

ということで、毎月1日は当事務所の月次決算の日。
いつも午前中には終わっていますと宣伝しているのですが、実際にどれぐらいの時間がかかっているのか、今月から細かく計測してみました。

(前日までの下ごしらえ)
・領収書をスキャンしてSTREAMEDにアップロード(今月は35枚)
・freeeで銀行口座を同期して月末までの売上入金の消し込み

(月次決算)

①データ化されたSTREAMEDの内容をチェック(8:35~8:40)
日付が入っていない、データが読み込めないなどのエラーもあるのでそれを補正しながら勘定科目等を確認していきます。

②STREAMEDから経費データをCSV出力→freeeへの取込(8:40~8:45)
クレジットカードで支払ったものはfreeeに未決済の状態で取り込みたいのですが、STREAMEDの勘定科目を「未払金」にしてしまうと、出力したcsvファイルでfreeeの決済の情報が「未払金」という口座で決済したことになってしまうので(このままfreeeにインポートするとエラー)、「支払日」「支払口座」「支払金額」の列のデータを削除する作業が必要でした。この作業がなんとかならないか、STREAMEDを提供している(株)クラビスさんに相談したところ、領収書データを取り込む際に、「領収書」ではなく「請求書」のモードで取り込むとこの列がブランクになるとのこと。来月から試してみたいと思います。

③freeeにて経費の未決済データの消し込み(8:45~9:00)
銀行の出金やクレジットカードのデータと照合し、経費の未決済取引を消し込んでいきます。この作業は必ず②の後に行うのがポイントです。

④売上についてboardで請求書を発行、freeeで売上の計上(20件程度、9:00~9:15)
今月発行する請求書の内容を確認しつつ、クライアントに発行します。ほとんどがメールでの発行で、boardには一括発行の機能があるのですごく便利です。

⑤freeeにおいて売上仕訳調整(9:15~9:25)
立替経費や源泉所得税控除の調整を行います。入金の消し込みの時にやっても良いのですが、このタイミングにやっておくと入金の消し込みが素早くできて気持ち良いです。

⑥売掛金・買掛金消し込みもれチェック(9:25~9:35)
⑤までで一通りの月次決算は終わりですが、⑥以降はおかしいところがないかのレビューです。
とっくに決済されているはずのデータが未決済として残っていることがあり、確認してみると現金で支払ったのにカード払いと勘違いをしていたりすることがあります。

⑦月次推移チェック(9:35~9:50)
請求書がメールやサイトにアップされるようなものだとどうしても取引の計上自体を漏らしてしまいます。
こうした取引は月次推移を見ると分かります。

以上、月次決算に要した時間は1時間程度ですね。
自分の事務所は1ヶ月で何が起こっているか把握できているので、早いです。

社会福祉法人の外部監査について

6月に入り、ようやく決算のピークを終え、時間が取れるようになりつつあります。
と思ったら、明日で6月は終わりなんですね・・・。

先日、ある社会福祉法人で今後の会計監査人制度導入について営業をしていたところ、
「会計監査人を決めるならば早くしないと、引き受けてくれるところがなくなってしまうのでは?」
という話になりました。私自身は不安を煽って決断を急かすのは好きではないので、最初はそれほど焦らなくても良いのではというトーンでお答えしておりましたが、冷静に考えると本当に監査難民と化す社会福祉法人が発生するのではないかと思われてきました。

現在社会福祉法人の会計監査人を巡る制度改革は、今年の3月に改正された社会福祉法において特定社会福祉法人には会計監査人の設置が義務づけられました。特定社会福祉法人の定義は省令で定められることになっていますが、具体的にはまだ決まっていません。

今のところ、厚労省の社会保障審議会福祉部会では収益10億円以上負債20億円以上の線で議論が進められています(社会医療法人も同じ基準で決まりました)。もしこの路線で決まるとすると、1,500~1,600法人が対象になります。
(参考)第16回社会保障審議会福祉部会 資料

医療法人もあるブログでは1,000法人ぐらいが監査対象になるだろうとの情報もあり、そうなると合わせて2,500法人が2年後に一斉に法定監査の対象となってきます。

公認会計士が監査業務を受嘱するにあたっては、対象となる会計年度より前に、対象法人の事前調査(予備調査といいます)を行うのが通常ですから、そろそろどの公認会計士・監査法人に監査を依頼するのかを検討しなければなりません。

本棚に書籍を追加しました

ここ数ヶ月間、何冊も書籍を購入したのですが、「本棚」のページに登録できていませんでした。

ようやく新規に購入した本を登録しましたので、興味のある本がある場合にはご一報ください。

https://librize.com/places/1122

監査が必要となる医療法人の要件が明らかに

平成28年4月20日に、「医療法施行規則及び厚生労働省の所管する法令の規定に基づく民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する省令の一部を改正する省令(厚生労働省令第96号)」(以下「本省令」といいます)が公布され、公認会計士等の監査が必要となる医療法人(以下「監査対象医療法人」といいます)の要件が明記されました。

公表から1週間が経とうとしていますが、ちょうど業界では繁忙期ゆえか、あまりブログ等でまとめているのを見かけないので、医療専門と標榜している会計士としては、いまからでもきちんとお伝えしなければと思っております。

医療法においては、昨年の9月の参議院で改正法案が可決され、医療法人に公認会計士等の監査が義務づけられることは決まっていたのですが、いったいどのような医療法人が対象になるのかが、この省令が出るまでは噂の域を出ない状況でした。

医療法第51条

2 医療法人(その事業活動の規模その他の事情を勘案して厚生労働省令で定める基準に該当する者に限る。)は、厚生労働省令で 定めるところにより、前項の貸借対照表及び損益計算書を作成し なければならない。

5 第二項の医療法人は、財産目録、貸借対照表及び損益計算書について、厚生労働省令で定めるところにより、公認会計士又は監査法人の監査を受けなければならない。

本省令では監査対象医療法人は、

  1. 負債が50億円以上または事業収益70億円以上の医療法人
  2. 負債が20億円以上または事業収益が10億円以上の社会医療法人
  3. 社会医療法人債発行法人である社会医療法人

第三十三条の二 法第五十一条第二項の厚生労働省令で定める基準に該当する者は、次の各号のいずれか に該当する者とする。

一 最終会計年度(事業報告書等につき法第五十一条第六項の承認を受けた直近の会計年度をいう。以 下この号及び次号において同じ。)に係る貸借対照表の負債の部に計上した額の合計額が五十億円以 上又は最終会計年度に係る損益計算書の事業収益の部に計上した額の合計額が七十億円以上である医 療法人

二 最終会計年度に係る貸借対照表の負債の部に計上した額の合計額が二十億円以上又は最終会計年度 に係る損益計算書の事業収益の部に計上した額の合計額が十億円以上である社会医療法人

三 社会医療法人債発行法人である社会医療法人

と明記されました。

では例えば負債が50億円以上または事業収益70億円以上の医療法人とはどれぐらいの規模感なのでしょうか。診療科の構成や外来診療のウェイト、資金調達の状況などによって一概に言うことは難しいですが、厚労省が公表している「平成25年度 病院経営管理指標」では、概ね300床以上というのが目安になるのではないでしょうか(292ページ、340ページ)。社会医療法人の場合にはもう少しバーが下がり、50床もしくは100床程度の規模でも対象になりそうです。

確定申告を終えて

昨年末時点では、この2月、3月は確定申告の仕事をやったら、ある程度時間の余裕がある(仕事が少ない)と予測していたのですが、おかげさまで様々な業務を受注してバタバタと過ごしています。この状況は6月初旬まで続くことが確実となっていて、本当に有り難いことです。

誰かのブログで、フリーランスが陥りがちな勘違いということで、「忙しいときに天狗になって情報発信を怠る。そしてヒマになってから慌てて仕事くれくれ営業を始める。」と書かれていて、本当にそうだなと少し不安を感じざるを得ませんでした。

目下のところは時間のやり繰りに困るほどのお仕事がある状態なのですが、その次のことに対する手が全く打てていないのがまずいことで、むしろ今のうちに次の種まきをしておかないとと危機感も感じているところです。

最近のお仕事で感じているのは、財務デューデリジェンスなどの報告書の作成に多くの時間を費やしています。しかもそれは本質的な内容というよりも、報告書の体裁だったり、いろいろな数字の整合性を取ったりというような作業が多いです。

個人が扱う小規模な案件であれば、全体の工数のうちそうした間接時間の占める割合が大きく、この辺りをもっと効率化できないものかと考えています。ある程度標準化したテンプレートが構築できれば、シンプルだけれども短納期でリーズナブルな報酬レベルの財務デューデリジェンス業務や株価算定業務ができそうです。

それから、自分の事務所の経理フローを早く見える化、仕組み化してクライアントにも展開していきたい。これができれば月次決算が翌月5日には締めて試算表を提供することができる。とはいえ自分一人だけだと翌月5日までの月次決算に対応できるキャパはせいぜい数社。それ以上となるとスタッフを雇う必要が出てくる(その前に事務所を借りなきゃ!!)。でもせっかく誰かに業務をやってもらうなら、業界ではあり得ないような時給を提示したいし福利厚生も充実したい。その分気持ちよく生産性高く仕事をしてもらいたい。そうあれこれ考えるのは意外と楽しい。

もう2016年は3ヶ月経ってしまったけれども、これが今年の抱負。

税務業務のインフラ整備

10月の前半は比較的時間に余裕があったので、業務周りのインフラ構築をしています。
税務のお客様がコンスタントに増えてきているので、懸案事項だった税務ソフト達人シリーズを申し込みました。
東京税理士会関連の協同組合経由で申し込むと、法人税、所得税、消費税、減価償却、年調・法定調書、内訳概況書の6本が月額組合料金で使えるようになるというもの。
これまでは国税庁のe-taxソフトをダイレクトに使っていましたが、個人の所得税はなんとかなるものの、別表などの帳票が多い法人は厳しいところと思っていました。
これにより税務全体の生産性がアップすることが期待できそうです。

追記
申込みをするときにパソコンの買い換える可能性があると担当の方に伝えたところ、
「絶対にWindows10にはしないで下さい!!e-taxソフトもまだ対応していないので。」と言われました。
今使っているWin8.1PCもタスクバーにWindows10へのアップデートがたびたび出てくるので、危うくアップデートしてしまうところでした。
いずれはe-taxも達人シリーズも対応してくるのだと思いますが、早めにお願いしたいところです。

今日は独立記念日

独立開業して1年が経ちました。

大した営業活動もしていないにもかかわらず、何とかやってくることができました。
先達の「意外になんとかなるものだ」と云うのは今のところ当たっているようです。

1年前を思い出すと、昨年の10月1日はいきなり独立事業者の気ままさを発揮して長男のサッカーの公式戦を観に行っていました。
今年は事務所の月次決算作業を行っています。

月次決算は毎月欠かさず繰り返していて、ここ半年ぐらいはルーティンで回せるようになりました。
さらにこれを1つのパッケージとしてクライアントに提供すべく、細かくリストを書き出したり、時間を測ったりしながらブラッシュアップしています。
月末日の夕方ぐらいに経費をスキャン&アップロードして、1日の午前中には請求書の発送、前月の決算が締められるようになっています。
このスピードは小規模であれば法人でも可能なのではないかと考えます。毎月翌月の2日ぐらいに試算表ができるってうれしくないですか?

おかげさまで確定した受注だけでも年末までは安心できそうな状況です。年明けはまだ空きがあるのでそこを埋める営業活動が必要です。
12月決算の会社が好都合ですが、当事務所の強みである医療関係かベンチャーを中心に仕掛けたいところですね。
今月前半は少し時間があるので、もう少し深く1年を振り返るとともに将来の仕込みをしておきたいと思います。

皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

髙敏晴会計事務所 公認会計士・税理士・医療経営士 髙 敏晴

税務業務の見える化

今日の東京は台風18号の影響からか、1日中強い雨が降っています。

ここ数ヶ月の間に税務のクライアントが一気に増えたため、どんなタスクをいつやるべきかの整理とテンプレート化、タスク管理システムへの登録(毎月定期的にToDoリストを作ってくれて、カレンダーソフトと同期してくれる)を行っていました。こうしておくことで、やり漏れたことがないか不安になることも少なくなりますし、いずれ誰かにお願いすることになっても引き継ぎやすいと思っています。